FIT増加と供に発展する昇龍道フリーバスきっぷ

中部地方のインバウンド関係者には広く知れ渡っている「昇龍道プロジェクト」。プロジェクトのことは知ら無い方でも、高山や白川郷が外国人で賑わっているのはご存知の方が多いようです。今回はそのプロジェクトの肝でありインフラである昇龍道フリーバスきっぷを紹介します。

昇龍道フリーバスきっぷ

shoryudo

※名鉄バスWEBサイト中国語ページhttp://www.meitetsu.co.jp/chs/ticket-info/shoryudo.htmlより抜粋

鉄道の他、名鉄バスが外国人対象に好調な売上提供している「昇龍道フリーバスきっぷ」。
FIT(個人旅行客)の増加で今や「貸切りバスで団体旅行」から「高速バスで個人旅行」の時代となり、彼らの自由な旅行スタイルにマッチしています。

コースについて

●高山・白川郷・金沢路線(3日間乗り放題 7,500円)
中部国際空港~名古屋~岐阜~高山~白川郷~金沢~富山~小松空港
●ワイドコース(5日間乗り放題 13,000円)
中部国際空港~名古屋~岐阜~高山~下呂温泉~白川郷~松本~平湯~新穂高~五箇山~金沢~富山~小松空港
●松本・馬籠・駒ケ根路線(3日間乗り放題 7,000円)
中部国際空港~名古屋~恵那~中津川~馬籠~加子母~下呂~高山~平湯~新穂高~松本~長野~箕輪~駒根~飯田

昇龍道の中心は高山市


「高山市のインバウンドが熱い」という声をよく聞きます。実際2017年の高山市の外国人宿泊客数は50万人を超えました。飛騨の小京都と呼ばれ、非常に多くの外国人が道を歩いています。また中心部から少し外れた場所にも古い町並みが見られ、まだまだ観光地してのポテンシャルの高さを感じます。「山間の古き良き日本の風景」がその人気の理由のようです。
そして上記昇龍道フリーバスきっぷを見てお気付きかと思いますが3つのフリーパス供に高山市が入っています。高山市は白川郷、奥飛騨温泉郷、下呂温泉、松本など観光地に囲まれていることから各地へのアクセスの要所となっており集客力のある地域になっています。

更なるアクセスの向上に期待

個人的に日本三大名泉の下呂温泉へのアクセス気になります。
名古屋からの下呂への直通がない(高山で乗り換え)、または中津川から下呂への直通がない(加子母で乗り換え)。
これは元々、名鉄バスや濃飛バスに直通が無いためであって、下呂温泉へはJR高山本線が走っている事や下呂温泉旅館協同組合等が旅館宿泊客限定で独自に名古屋-下呂温泉間のバスを運行しているので、わざわざ上記バス会社がこれ以上の直通バスを作る必要も無かったようです。
ただ、日本人と違い、外国人旅行客は連泊して様々な目的地を巡る為、「高山や白川郷の山間の古き良き日本の風景を堪能しながら、日本三大名泉の下呂温泉も行ってみよう」という需要は高いはずですが残念ながら現状では移動に時間がかかる為敬遠されるように感じます。 実際、2017年度の外国人宿泊客数は高山市50万人に対して下呂市11万人で、約1時間半の距離の両市間で「流れ」が不十分の可能性はあります。
「名古屋-下呂温泉-高山-白川郷-金沢」「名古屋-中津川(or馬籠)-下呂温泉-高山-松本」という流れの選択肢があると良いと思います。今後のアクセス向上に期待です。